皆さんこんにちは!都内で働いていると一度は聞いたことがある「外資系企業」。『高給』『エリート』『実力主義』『英語』などなど。。華やかなイメージからシビアなイメージまで様々聞いたことがあると思います。今回はそんな外資系に未経験で転職しようとする方が失敗しないよう、ぜひ伝えたいことをまとめました。憧れと思う人も多い外資系ですが、むしろ転職前より不幸になったケースも多くあります。実際に外資系に勤務している方のお話を基に、どんな点に注意すべきか見ていきましょう!
この記事の前提
今回は、筆者たちの実体験を基にしています。
現在30歳。新卒で日系大手損保に入社。大学時代からひっそりと培った英語力を武器に、その後外資系コンサルティングファーム(総合系)に転職し、IT/経営コンサル業務を経験。その後米系投資銀行へと異業種転職し、直近は欧州系投資銀行でチームマネージャーを務める。
現在27歳。新卒から同じ米系投資銀行に勤務し、複数の部署内異動も経験。幼少期をロサンゼルスで過ごした帰国生で、英語/韓国語/ドイツ語を話せる。大学時代にフロリダのウォルトディズニーワールドで1年間勤務。また、学生時代に模擬国連世界大会で特別賞受賞。
これから皆さんに届けたいポイントは、
・外資系コンサルティングファーム(総合系)
・外資系金融機関(米系・欧州投資銀行)
・外資系メディア(ウォルト・ディズニー)
での勤務経験がベースになっています。業界によっては必ずしも100%マッチしない可能性がありますので、あらかじめご了承ください。(ただ、大手の外資系企業であれば似たりよったりだと思います。)
【外資系が未経験】同じ仕事を外資でする人へ
ここでは、これまでと同じ仕事を外資系の企業で行う人に向けたアドバイスです。イメージでいうと、三井住友銀行で融資業務を行っていた人がシティバンク銀行で融資業務を行うといった感じです。
【こんなあなたへ】:今やっている仕事を、英語を使ってグローバルにやってみたくなった。今より給料やポジションを上げたくなった。もっと実力主義の会社で、自分のスキルに磨きをかけたくなった。
【あなたの想定年齢】:25-35歳。25歳以下だと専門性のないジュニア(第二新卒枠)と捉えられる可能性があります。また35歳以上だと、会社のカルチャーフィットが難しいと判断される可能性があります。
昨日の”First Priority”は今日の”Lowest Priority”
~とある外資系金融機関でのお話~
ごめん、この規制導入に対する影響範囲の見積もり、最優先でやってもらっていいかしら。実はグローバルでこの分野への取り組みを強化する動きがあって、規制が厳しい日本が特に注目を浴びてるんだ。とにかく急いでるんだ。
(入社早々、名を上げるチャンスだ…!) わかりました、すぐに対応させて頂きます。影響範囲の見積もりだと、色々な部署に話を聞いて話をまとめる必要があると思うので、自分が責任をもって主導します!
そうだね。。すぐにでもグローバルに素案として返答したい。明後日までに各主要部門からの懸念とかを含めたドラフトを私に見せて。これは、大きなプロジェクトになるはず。
(やった。。この案件を最優先で対応しよう。自分の力をアピールできる最高のきっかけだ!今日は遅くまでやって仕上げよう!)
~翌日~
(ほぼ徹夜でやってしまったな、眠たい。。けど、結構進められたし、アピールも含めてマネージャーに見てもらおう。)
マネージャーすみません。昨日の影響範囲の見積もりですが、現状こんな感じでやっています。後はセールス部門とファイナンス部門側の影響範囲は確認が必要で、これは少し時間かかりそうですが、少し自信あってですね。。具体的には。。
ん?あぁ、ありがとう。けど、それよりそろそろ期末なので来期の需要予測作りたいんだけど、これはいつ頃できる?
(ん。。。?そんなことよりこのプロジェクト優先だろ。。)あ、そうですね、まずはこのプロジェクトの道筋をつけてなので、来週末でしょうか?
いや、この需要予測を先にやってよ。Visitorのスケジュール見てないの?来週NYのヘッドが東京オフィス訪問になったでしょ。その時にこれが必要になることくらいわかるでしょ。それと、そのプロジェクト、ニュース見ればわかると思うけど施行5年後になったからもう急いでないよもう。
え。。。そうなのですか。。しかし、プロジェクト自体は非常に大きいし、優先度は高いと思うのですが。。
いや、プライオリティが変わっただけのことでしょ。臨機応変にやってよ、そんな素案より早く需要予測出して。これが今日1番のプライオリティだから。
(えぇ。。。昨日までの話はなんだったの。。。ほぼ徹夜だし眠たくて頭回らないのに、需要予測なんて無理だよ。。誰か僕のタスクの需要予測して。。)
こういったこと、外資系企業ではよくあります。一見すると急な方向転換で、新入社員君がとても不運だと思います。こうした急な方向転換、よくある背景としては、
本当に一夜で状況が急転した。例えば今回の例だと、「上司だけが参加した昨日のNY本社との会議で、今期の販売実績が非常に悪いことがわかった。これはまだチームメンバーにはリリースできないが、本社から至急来期の需要予測を高い精度で出すよう指示があった」など
色々言ってはいるが、そもそもそのタスクは優先度が高くなかった。自分の上司が本社の意向を最初からきちんと理解できていない時に起こる。英語が苦手だったり、本社と良い関係性を築けてない上司だとありがち。
そのタスクは上司の不安症から生まれたもので、優先度は上司の中だけのものだった。過度な心配性な上司=自分のポジションにかじりつきたい気持ちが度を越える場合、不安に思うことをすべて解消しようとするモンスターもたまにいる。
多額の収益を狙える案件が目の前に転がってきたので、昨日までの話を全て棚に上げて目の前の金に全力投球(外資は少ない人数で日系より多くの収益を上げる必要があるので、チーム全体で選択と集中が迫られる。)
同じような仕事を既に日系企業で経験した後に外資系に転職する場合、当たり前ですが「超即戦力」として扱われます。その期待値の分だけ、実は見限られる判断が恐ろしく早いということを理解しましょう。既に優先度が低くなった仕事を昨日までの前提でやっていると、「この人、なんでこんな優先度低いことやっているんだろう」と、一気にイエローカード判定されます。それに気付かないと、「優先度付けができない人」というレッテルを張られ、試用期間の延長→仕事が来ない→干される→クビみたいなことが起こります。肌感覚上、日系出身の転職者ですぐに退職する人はこの負の無能判定スパイラルに陥った人です。外資系では上司の優先度を神格化せず、周りや他部署の温度感から自分でタスクの優先度を判断することを強くおすすめします。「これ超優先度高で!!」と言われても、「何となく明日になったら風向き変わってるかも。。骨組みだけ今日作って明日状況が変わってなかったら中身作ろう」と考えられる人の方が、結果外資系で活き活き働けることが多いです。また、これを別な観点で考えると、『外資系といえども、何でもかんでもがスピード感が早いわけではない』ということです。外資系では、優先度が低い案件やタスクは非常にのろのろと進みます。1年間全くそのタスクを誰も手を付けてなく、指示した上司も忘れていることも多くあります。本当にglobalの指示で高優先度な場合や、金の匂いがする場合のスピード感は恐ろしいものがありますが、そうでない場合もあるのでここは安心して大丈夫です。
マネージャー目線だと、優先度が変わってもチームのメンバーに理由を話せない場合も正直ある。マネージャーも人なので、正直全タスクの優先度を細かく判断するのは難しいぞ!むしろチームメンバーから優先度の提案をしてくれるととってもありがたいな!「この子は、自分の後継者だ」と思うメンバーは全員こうやって自分で考える子だったし、これは日系とは大きく違うと思う。
私は「結果、優先度が低い仕事に徹夜した」ということが気になったな。基本的には外資系では、オフィスに遅くまでいる=仕事が遅い=能力不足と取られるので、一つのタスクに時間を取りすぎないようにしよう。一日の中でプライベートとのバランスをどう取るかも外資系企業で長期的に働く・評価される一つの観点です。マネージャーはやるべきこととデッドラインしか言わないので、チーム内での振り分けも率先してやり、みんなでタスクの分担ややり方、その他の事との配分を考えよう!
英語を話す力はあまり問われない
意外かもしれませんね。そうです、英語を話す力はほとんど問われないです。なぜか、それはとっても単純。外資系には自分以外にも英語が話せる人がうようよいるので。つまり、適材適所の考えで、別に話せる人が話すだけ。そもそも、経験者として外資に転職する人は、当然即戦力として採用されています。知識や業務スキル、案件遂行力などを高いレベルでこなせる見込みが強いことが基準です。つまり、英語が話せることはそもそも採用基準外だし、話せなくてもその分成果として出してくれれば問題ないというスタンスです。それよりも、読み書きができることの方が重要。特に外資系投資銀行では、日本人に対して書くメールもほぼ英語です。また、外資では「自分の目の前の人がどれくらい優秀なのか」と常に値踏みする/されることが普通です。そんな時、英語でメールを書けない、もしくは英語で書いてあることが理解できないということは、常に自分の弱点を晒していることになります。平たく言うと、舐められやすいので要注意です。勿論、英語は話せるに越したことはないです。「自分以外の英語が話せる人に頼めばいい」という人がいるのは事実ですが、英語を話す機会があるたびに誰かに頼むということは、周りから見ると「あの人、xxxさんがいないと会議も出られないのか」となりますよね。また、上司が海外在住(アメリカでなくても、シンガポールとか香港)の人になると、コミュニケーションが一切取れず、一気にキャリアが詰みます。読書きできる力がないとかなり厳しい、話せなくてもいいけど、話せたほうが今後活躍がしやすい、ということを覚えておきましょう!
自分が中途採用を面接する時は、やはり英語を話す力より地頭やスキルを重要視するな!英語が話せたとしても能力が低ければ、チームが必要な成果は上がらないし。また、地頭やスキルが高い人はグローバルからも目を引きやすく、そうすると海外メンバーからも照会が多く来るので、結果英語を話せるようになるケースが多い気がするぞ!
どれだけ英語が流暢に話せても、私は同じくらい日本語もしっかりと話せることが大事だと思うわ。やっぱり、実際にやり取りするお客様は日本人が多いもの。お客様からの日本語での依頼がが全くわからない、なんて自分がマネージャーだったらすごく困るもの。
多分一番活かせるのは、日系で培ったビジネスマナー
これは紛れもない真実。恐らく、新卒から外資系で育った人が唯一勝つことができない部分だと思います。どういうことかというと、例えば実際にあった例だと、
・英語のメールだと綺麗なのに、日本語でメールを書くとGoogle翻訳使った外人みたいになる
・社内会議中にガムを噛んだりIphoneを見たりする人
・会議に平気で遅刻してきて、特に頭を下げることもない人
・飲み会や食事会の席で、本当にご飯だけ食べて帰る人(仕事をうまく進めるうえで必要なネットワーク作りという考えがない)
・ビジネスカジュアルと服装が規定で決まっているのに、Tシャツと短パンで出社してくる人
「外資系って仕事で成果が出たら何をしてもいいんだな。。」って思ってしまいますよね。いやいや、そんなことはありません。外資系のファームにいる一部の圧倒的エースやカリスマ達ならこういったことは見逃される(これは日系大手でもなくはないと思います)が、外資系といえども圧倒的多くの社員は普通の人。ビジネスマナーに厳しい人からは「なんだこいつは・・」と当然思われています。違いは、ただ指摘されるかされないかだけ(外資では社員でも上司や会社相手に訴訟をチラつかせることもあるので、会社上無駄なリスクを取らないように指摘していないだけの場合も多いです。日本ではあまりないですが、海外だとたまにある。)。こういった社員は評価が基準に満たない場合、「成果も伴っていないし、その上ビジネスマナーもない、クビ!」となることは想像できますよね。新卒から日系の人や日系企業を経験してる人は、厳しくビジネスマナーのトレーニングを受けていることがほとんど。前の会社と同じようなビジネスマナーでいるだけで、「この人はビジネスマナーがきちっとしてるので、頼もしそう」という印象を持たれることも多いと思います。
本業とは関係ないところで悪目立ちしない、というのも外資系で生き残る重要な要素です。日本と海外ではマナーも違うので、両方理解してそれぞれに適した場で実践できるのが良いかもね。
【何もかもが未経験】違う仕事を外資でする人へ
ここでは、これまでと違う仕事を外資系で初めて行う人に向けたアドバイスです。イメージでいうと、ソニーでディスプレイの営業を行っていた人がウォルトディズニーでDisney + の企画を行うといった感じです。以下のような方をイメージしたアドバイスになってます。
【こんなあなたへ】:今やっている仕事とは全然違うけど、新卒の時やりたかった仕事が諦められない。未経験なので今いる業界の知識は使えないと思うが、このスキルは活かせそうだ。
【あなたの想定年齢】:22-26歳。想定しているのは主に第二新卒枠。未経験として転職する場合、基本的に雇用タイトルは「アナリスト」というジュニアタイトルなので、26歳以上になると現職より給与が下がる可能性があります。業界は違うけど、行う仕事が同じ場合はこの限りではないです。(監査/法務/コンプライアンス/IT プロジェクトマネジメントなど)
思ってるより即戦力として扱われる
「第二新卒枠で採用されると、外資といえども即戦力枠ではなくじっくり育ててくれる」こんな話、聞いたことありませんか?確かに中途採用程厳しい目では見られないかもしれませんが、自分が思ってるより即戦力として扱われますよ。理由はすごくシンプルで、替えには困らないので使えないと思えば干されやすいからです。大手外資系で人気の高い業種(コンサル/金融/IT/消費財など)は「募集を出せばすぐに良い人材が応募するだろう」と思っており、第二新卒枠で入社を許可した人は「お試し」感があるのも事実です。そのため、3ケ月ごとに期待通りにキャッチアップできているか厳しく判断されますし、物足りないと判断されれば躊躇なく試用期間を伸ばされます。それでもキャッチアップができない、もしくは伸びしろが少ないと判断されれば解雇もあります。目安はほどんどの場合、3ケ月か6カ月です。その間にチームの立派な戦力となれるように意識して仕事をすることがとても大切です。そうでないと、再度転職活動をすることになります。(ちなみに、レジュメ上で「3ケ月で退職」と記載されると、多くの採用担当者は「試用期間で解雇だな」と思います。次の外資系への転職活動が非常に厳しくなりますので、何とか外資に入ったら試用期間を超える、ということが大切です。)
正社員で入社を許された意味を考えることも重要。外資系では、テンプスタッフ(産休中などの正社員に替わる派遣社員)としてチームに加わる人もいる。ただのプロセッサー(作業者)としてではなく、効率よく高い利益を出すことが求められるんだ。具体的な試用期間は会社によって違うと思うけど、日々の積み重ねを最大限にすることが大事かな。
外資系のコンサルだと、試用期間で実際にクビというのはあまり聞いたことはないな。だけど、能力が低いと周りに知れ渡ると次回以降案件にアサインされなくなっていくことが多いので、実質的にはクビに近いかもしれないな。
英語は話す力が必要。しかも、結構高いレベル
これは経験者で外資に転職する人とは大きく違うところ。勿論業界や規模によって違いはあるが、総じて英語を流暢に話す力は必要(特に金融)。なぜか、それは第二新卒枠で価値があると思わせるスキルや経験は英語くらいしかないためです。例えばマッキンゼーやゴールドマンサックスの投資銀行部門のように第二新卒でも武器がある人は別ですが、職種も未経験で外資に転職しようとする人は、1つでも光るスキルがないと面接で門前払いされます。仮に入社できたとしても、実際に仕事をする中でスキル不足が露呈し、結果干されてしまう可能性があります。そのため、外資金融やコンサルでは英語での面接が必須なことも多いです。なにも帰国子女のようにきれいな発音で英語を話す必要があるわけではありません。自分が伝えたいことと根拠が英語で伝えられることが大事です。とはいえ、これもかなりハードルが高いので、外資に未経験で転職を希望する方は現職で英語を少しでも使う経験をしておいたほうがいいです。(面接でも、英語を使って現職でどのように働いていたか、また英語でプロジェクトを進めた経験があるかなどが聞かれることも多いです。ここで、「英語は使ったことはないけど、英語を使って外資で働きたいです」と伝えることは絶対NG。外資の面接官からすると、「フランスに行ったことないけど何となくおしゃれなのでフランスに住みたいです」のように聞こえます。)
第二新卒のような若手だと、任せられる仕事が少ないのは事実。そんな時に英語の会議の議事録をさっと取れたり、海外のメンバーにヒアリングできたりすることは新人であっても貢献できる価値だと思うな!実際過去に完全未経験で入社したが、地道に議事録から始まり、すぐに成長しマネージャーまでなった子もいるぞ!
よく面接で「英語は勉強しているし、入社後も仕事を通してもっと勉強します」という人がいるけど、そんな時間はないと思うな。利益を出すために必要な業務知識は他にも山ほどあるし。英語力に関してはもう勉強済みで、”Ready to use”の状態にしよう!
人がいいだけでは絶対受からない
最後に、未経験で外資に転職するためには、これが最も大事かもしれません。ただ元気な人、丁寧な人、ハツラツとした人、礼儀が正しい人。そういった人はそもそも面接に通らないです。これは自分が面接官だと考えると分かりやすいと思います。以下のような場面を思い浮かべてみましょう、
あなたは外資系コンサルのマネージャー。翌年のシニアマネージャー昇進を狙っている面接官の1人です。自分以外に3人が審査し、その内2人が同じマネージャークラスで同じくシニアマネージャー昇進を控えているとします。あなたは中途の面接で、目立ったスキルはないけれども人当たりがいい人を面接で合格にし、上の面接まで上げました。その後MDやパートナーが面接をした結果、「なんでこんなスキルがない奴が自分の面接まで上げられているんだ。めちゃくちゃ忙しい中無理に時間と取ったのに!誰だ合格にしたのは」と激怒してしまいました。
この時、もしも面接で合格にしたのは自分だけだとしたら、「こいつは人を見る目がない」と判断され昇進レースから外されてしまうかもしれません。もしくは、人がいいだけで面接に通ってしまったが入社後キャッチアップできなく、その後退職となってしまった場合。誰から見ても不幸でしかありませんよね。多くの現場面接官にとって、大事なのはあなたを合格にすることではありません。昇進を狙っている人であれば、それにマイナスになる要素を避けるのは当然。こういった面接官に○をつけさせるためには、何かあった時に言い訳ができる(=上や人事に説明がつく)理由付けが必要です。例えば、「この業種は未経験だが人としてはすごく落ち着いていて、かつ財務諸表や金融の知識が深いです。この子であれば、ABCプロジェクトにアナリストで参画できるのではないか」「今面接した人、前職で化粧品のマーケティングを3年程度やっていたらしい。この業界は未経験だが、金融商品を作る仕事で活かせそうな経験ではあるので面接を上に上げます」など、面接官に自分を上げる理由をこちらから作ってあげることが必要です。自分を高く評価してもらえる売り材料で思いつくものは英語/会計/IT/プロジェクト管理/マーケティングなどでしょうか。また、現職のネームバリューが大きいところ(例えば、サントリーのような超有名日系企業)もポテンシャルが高そうという意味で一つの売り材料ではありますが、この場合は要注意。外資で面接に出てくる人の多くは管理職で、少なからず争いに勝ってその枠を手にしている人です。会社の名前ではなくあくまで培ってきたスキルや地頭をベースに判断するので、逆に「この会社出身なのに、こんなことも知らないのか」とマイナス評価になることもありえます。
【現職で日系コンサルティングファームにいるへ】この人たちは、未経験であっても外資系の面接に通りやすいです。なぜなら、コンサルティングファームでは「質問」に対する「回答」を端的に言うことができる人=論理的な思考や発言が染みついている人が多いからです。また、クライアントの部長クラス会うことも多いため物怖じしないと思いますし、かつハードワークに対する耐性もある。ポテンシャルが高そうに見えるので面接でも評価されそうですよね。一方注意したいのが、ここから外資系消費財(P&Gなど)や外資金融に転職しようとする方。働き方がコンサルティングファームとは大きく違うので要注意。固定された席、仕事の多くはルーチンワークでプロジェクトはおまけみたいなもの、合わない人でも3-5年は一緒に働くことがある、などなど。。入社するだけでなく、入ってから後悔しないように自分の希望する企業の働き方はをよく知ってから入社しましょう!
まずはスキルでも経験でも自分の中にある個性やユニークさをしっかりと理解しよう。それは結果として面接官を「おっ!」と思わせることも多いと思う。あとは、それを簡潔に伝えられよう、しっかり準備しておこう。
この「自分を高く評価してもらうスキル」というのは、入社後もとっても大切だぞ!これが苦手で結局ただのスタッフでキャリアを終える人もいるので、面接段階でこれが自然とできる人は頭ひとつ抜けて見える!私のチームにもこんな人が欲しいぞ!
最後に
外資系は給料も高く、裁量も大きく、英語を使ってそうなイメージもカッコいいと思います。ですが事前にちゃんとその実態を知らないと、せっかく合格したのに結果アンハッピーになったということも十分あり得ます。自分が希望する業界や企業の良いとこ/悪いとこを客観的に知った上で、転職に向けて動き出しましょうね!
フロリダ現地のウォルト・ディズニーでの働き方や外資系金融・外資系コンサルへの転職の話をもっと詳しく聞きたいと思った方はぜひコメントくださいね!
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